セルフケアでお口の健康を保ちましょう

健康な歯の女性

こんにちは、クリア総合歯科の入江です。お口の健康を保つためにはセルフケアでプラークを取り除き、歯周病菌・むし歯菌を減らすことが重要です。また、歯の着色や口臭、虫歯を予防するためにも正しくブラッシングを行いましょう。歯周病はプラーク(歯垢)の中の細菌が原因で歯を支える歯周組織が破壊される病気で、日本人が歯を失う原因の第1位となっています。また、35歳以上で8割の人がかかっているとされる無視できない国民病です。

歯ブラシの持ち方

歯ブラシを持っているイラスト

歯ブラシを持つときは鉛筆やボールペンを持つときのように握るペングリップという方法で持ちましょう。ペングリップで持つことで繊細な動きや力のコントロールがしやすく歯や歯茎を傷つけるリスクが減ります。

歯ブラシの毛先を歯に当てるときの圧力は、歯に当てた時毛先が広がらない程度の圧(約150~200g)が適切と言われています。力が強すぎると毛先が広がると歯ブラシ本来のプラークを除去する機能が弱くなります。

主なブラッシング方法

バス法

歯に対して45度

バス法は、歯ブラシを歯に対して斜め45度に当てて5~10mm程度のストロークで小刻みに動かし歯と歯茎の間や歯と歯の間に毛先を入れる方法です。毛先はポケットの中に約1mm程度入ります。歯茎のマッサージ効果もあり、血行も促進され、歯茎の健康状態を維持できます。

スクラッビング法

歯に対して90度

スクラッビング法は、歯ブラシを使って歯の表面の汚れを落とす方法です。ブラシの毛先が歯の表面にしっかりと当たり、プラークや食べかすを物理的に取り除くことを目指します。歯ブラシを歯の表面に対して直角に近い角度で当てます。ブラシは前後に小さく動かす、または円を描くように動かします。力を入れすぎず、歯の表面を均等に磨くよう心がけます。スクラッビング法のメリットは手動で前後にブラシを動かすだけで、特別な技術が必要ないため、初心者でも実践しやすいことです。しかし、歯と歯茎の境目にプラークが残りやすく、歯と歯の間の清掃が不十分になることが注意点です。

かかと磨き

歯ブラシのイラスト

かかと磨きは、前歯の裏側を磨く方法です。歯ブラシのかかと部分を小刻みに前後に動かすことで前歯の裏側を1本ずつ磨いていきます。歯の裏側は見えづらく、磨き残しが出やすいので丁寧に磨きましょう。

歯ブラシ以外タフトブラシ

歯間ブラシ

タフトブラシは、細かい部分や届きにくい場所を効率的に清掃するために使われる歯ブラシの一種です。通常の歯ブラシとは異なり、ブラシの毛束が小さくまとまっているため、歯ブラシでは磨きにくい矯正治療器具が付いているところや親知らずなどをピンポイントで磨くことができます。

フロス

フロスの使用方法
2本のフロス

フロスは、歯と歯の間の食べかすやプラークを取り除くために使われます。歯ブラシだけでは磨けない部分の清掃に効果的です。フロスは大体40~50cmほどの長さに切り取ります。これにより、両手でしっかり握れる余裕が生まれます。

両手の中指にフロスを巻きつけて、親指と人差し指でフロスを操作できるようにします。フロスの使用部分は大体2~3cm程度の長さを保つと操作しやすいです。

フロスをゆっくりと歯と歯の間に差し入れ、力を入れずに上下に優しく動かします。無理に歯間に押し込んだり、強く引っ張りすぎると歯茎を傷つけてしまうことがあるのでゆっくりと優しく操作することが大切です。

フロスを歯の側面に密着させるようにして、上下に動かしながらプラークや食べかすを取り除きます。

フロスがホルダーに取り付けられたものはホルダータイプと呼ばれ、持ちやすく使いやすい形状になっているのでフロス初心者におすすめです。

フロスを使うメリットは、歯間のプラークを効果的に除去できることです。歯ブラシだけでは歯と歯の間にプラークが残ってしまうことが多いので1日に1回を目安にフロスを全体に通しましょう。

歯間ブラシ

歯間ブラシ

歯間ブラシは、歯と歯の間のプラークや食べかすを取り除くために使われる小さなブラシです。歯間ブラシはさまざまなサイズがあり、歯と歯の間の隙間に合わせたものを選ぶことが重要です。隙間が狭い場合は小さめ、広い場合は大きめのブラシを使います。無理に大きいサイズを使うと歯茎を傷つけることがあるので、歯科医院で相談しながら選ぶと安心です。

歯間ブラシをゆっくりと歯と歯の間に差し込みます。無理に押し込まず、やさしく前後に動かして汚れを取り除きます。ブラシが通ったら、前後にやさしく動かして歯間の隙間を掃除します。歯茎を傷つけないように、力を入れずに動かすのがポイントです。使用後はブラシを水でしっかり洗い、乾燥させます。使い捨てではない場合、歯間ブラシは清潔を保つために定期的に交換する必要があります。

歯間ブラシは、歯と歯の間が広い場合に有効です。フロスに比べてブラシの部分が大きいので、広い隙間に付いているプラークをより効率的に除去できます。

まとめ

お口の健康を保つためには毎日のセルフケアが大事です。毎日の積み重ねで将来何本歯が残るか大きく左右されます。また、歯科医院ではセルフケアだけでは落とせないプラークや歯石を取ることができますので定期的に歯科受診をおすすめします。

クリア総合歯科クリニック

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