電動歯ブラシを使ったことはありますか
こんにちは、クリア総合歯科クリニックの入江です。皆さんは普段歯みがきするときどんな歯ブラシを使っていますか。現在では約20~30%の人が電動歯ブラシを使っているそうです。どんな人が電動歯ブラシを使うのに向いているか、普通の歯ブラシとは何が違うのかなどについてお話ししたいと思います。
こんな人におすすめ
- 矯正中の人
- 歯磨きが苦手な人
- 歯周病やむし歯が気になる人
- 手先が不自由な人
- お子さん
などです。
矯正治療中の人は矯正器具や歯並びの影響で細かい部分の磨き残しが出やすい状態です。お口の中が汚れた状態が長く続くとむし歯や歯周病のリスクが高くなります。電動歯ブラシは普通の歯ブラシに比べて振動や回転の動きが高速で、歯に付着する汚れ(プラーク)を効率的に除去できます。
特に音波式や超音波式は、ブラシが直接届かない部分にも音波の力で汚れを落としやすいです。また、一定の動きで磨けるため、普通の歯ブラシで発生しがちな磨き残しを減らすことでむし歯や歯周病のリスクを減らすことができます。タイマー機能や圧力センサーがついたモデルでは、均一に磨きやすくなります。
歯ぐきを優しくマッサージする効果があり、血行を促進して歯周病の予防や改善に役立ちます。機種によっては適度な振動で歯茎を刺激し、敏感な人向けのモードもあります。手を大きく動かす必要がなく、軽く電動歯ブラシを当てるだけで十分な効果が得られます。腕や手に力を入れにくい高齢者や障害を持つ人にもおすすめです。
短時間で効果的に磨けるため、忙しい朝や疲れた夜にも便利です。自動タイマーや楽しめるデザインのものが多いため、歯磨きが苦手な人やお子さんにも習慣化しやすいです。
お子さん向けのアプリがある機種では、ゲーム感覚で歯磨きができるものもあります。お子さんが磨き残ししやすい場所としては、奥歯のかみ合わせにある溝、歯の裏側、歯と歯ぐきの境目、生え始めの永久歯の周りなどです。
磨き残しが多いと虫歯のリスクが高くなるので小さいころから正しい歯磨きの方法を学び口腔ケアすることが大事です。
電動歯ブラシの種類
一般的に電動歯ブラシと言われるものは以下の2種類に分類されます。音波ブラシも電気の力で歯ブラシを振動させているので大きな意味で電動歯ブラシと呼ばれることがあります。
電動歯ブラシ
価格帯としては最も安く、ただ単純にブラシ部分が振動するだけという製品もあります。価格の割には評価が高く、電動歯ブラシの入門として使われる方も多いかもしれません。1分間に約5000~7000回程度の振動数となっています。
音波歯ブラシ
前述の電動歯ブラシよりも振動数が多く、具体的には1分間に約1万回から多いもので約3万回という振動数のものを音波電動歯ブラシといいます。音波歯ブラシという名称ですが、「音波が歯を磨いてくれている」わけではありません。振動の早さによる物理的な歯ブラシの動きとそれによって生み出される泡と水流によって歯垢を除去します。
ソニッケアーの電動歯ブラシ
特徴
ソニッケアーは、粘着性の高いプラーク(歯垢)を除去するために、毎分31000ストロークの高速振動と、ブラシヘッドの幅広い振幅によって「音波水流」を発生させ、唾液を利用した液体流動を作ります。その「音波水流」によって、やさしく、効果的にプラークを除去します。
音波水流が、歯のすき間のプラークまで除去するので普通の歯ブラシで磨く時と比べてプラーク除去力は最大で20倍です。電動歯ブラシで磨くときは手磨きの約50%のブラシ圧で磨くので歯や歯ぐきにやさしいです。手磨きのようにごしごし動かす必要はありません。約2分でしっかり磨けるので、忙しい現代人にぴったりです。
磨き方
ハンドルの持ち方は主にパームグリップとペングリップです。パームグリップは力の弱い人や手の動きに制限がある人向けの持ち方です。手のひら全体で持つのでしっかり持つことができますが、力を入れすぎないように注意が必要です。ペングリップは鉛筆を持つような持ち方です。細やかな操作ができます。不要な力を歯ぐきや歯ブラシにかけることがありません。
歯と歯ぐきの間に対して、45°の角度で毛先を当てることで、歯と歯の間や歯周ポケットなどに潜むプラーク(歯垢)を効果的に除去できます。
ブラシを押し付けすぎると、音波水流が発生しにくくなります。歯と歯ぐきに毛先を軽く当てるようにします。ブラシを押し付けすぎるとブラシの消耗も早まります。
ソニッケアーは音波水流の力で磨きます。手磨きのようにブラシをごしごし動かすのではなく、歯列に沿ってゆっくりとブラシを動かすことで、効率よくプラーク(歯垢)を除去します。
ヘッドの種類
ソニッケアーには様々なヘッドの種類があります。目的に合ったヘッドを選ぶことが大事です。
ヘッドの交換
プラーク(歯垢)除去力を維持するためには、ブラシを最高の状態で使用していただくことが重要です。3ヶ月ごとにブラシを交換することで、新品同様の効果を得ることができます。青色のブラシ毛が白くなったら交換のサインです。
まとめ
今まで普通の歯ブラシしか使ってこなかった人も1度電動歯ブラシを使ってみてはいかがでしょうか。手磨きよりもプラーク(歯垢)除去率が高く、ブラッシング時間も約2分なので短くなります。ヘッドの交換も普通の歯ブラシは約1か月交換ですが、電動歯ブラシは約3か月なので交換の頻度が減るというメリットもあります。
また、4歳以上のお子さんから使えるソニッケアーキッズもあります。乳歯や生えたての永久歯はむし歯になりやすいので、歯磨きはとても重要です。ソニッケアーキッズアプリと連携すれば遊び感覚で楽しみながら歯磨きができます。
それぞれの人に合った電動歯ブラシ本体とヘッドを選ぶことが大事なので興味のある方はスタッフまでお尋ねください。
クリア総合歯科クリニック
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